「 摂南大学 SU-FreeSBIE 2.0 日本語版 」

2007年2月 摂南大学 工学部 電気電子工学科 井上雅彦
教育センター(寝屋川)そのほか > SU-FreeSBIE

解説使い方USB メモリから起動ダウンロード関連リンク更新履歴Q & A
フリスビーに関する質問・コメントは「なんでも質問箱」へどうぞ。


解説

1.これは何?

 フリーに使用できる UNIX 系 OS の一つとして FreeBSD がある(他には OpenBSD,Linux など)。これをハードディスクにインストールすることなく, 1枚の CD (LiveCD と呼ばれる)からブートして利用できるようにしたものが FreeSBIE (Free System Burned In Economy) である。 同様なものとして,Linux 系では KNOPPIX が有名である。

 2007年1月に公開された FreeSBIE-2.0-RELEASE は,イタリアのグループによって開発されたこともあり,日本語が使えない。 これを日本語対応とし,大学での勉学や研究に有用なアプリケーションをインストールしてカスタマイズしたものが SU-FreeSBIE 2.0 である。SU は Setsunan University の略である。
(厳密に言うと FreeSBIE-2.0-R を日本語化したというよりも,FreeSBIE-2.0-R を作成するのに使われた freesbie-2.0.20060202 というツールを使って日本語に特化したオリジナル LiveCD を作成したというのが正しい。)
ベースシステムは本家と同じ FreeBSD-6.2-RELEASE で,主な収録アプリケーションは Q & A 参照。ハードウエア動作条件は Q & A参照。 また,開発ポリシーはこちらを参照。

2.何ができる?

 この CD 1枚で WEB 検索,各種言語によるプログラミング,グラフ作成,作図,画像編集,表計算,報告書・論文の作成,プレゼンテーション(ついでにゲーム)を行えるシステムとなっている。 ビデオカードやネットワークカード等の設定に煩わされることなく,どのパソコンでも(大学でも自宅でも)共通の環境で使用できるので 教材に適している(マニュアルを書きやすい,自宅で自習可能,設定を変えても再起動すると元に戻る,壊れない)と思われるが,実用的なアプリケーションを選別して収録しており, 学生諸君のみならず,研究者の方々にも十分ご利用いただけるものと思っている。また HDD クラッシュ時のレスキューシステムとしても利用できる。さらに,

 基本的にシステムの各ディレクトリは Read Only であるが, /root と /etc および /usr/local/etc はメモリーファイルシステムに展開されるので, 書き込み可能となる。つまり設定ファイルを書き直すことができる。ただし,電源を切ると当然元に戻るので注意。データを保存したい場合は USB メモリなどを利用する。 あるいはパソコンに接続されていたハードディスク(Windows領域など)が自動的にマウントされるので,これに書き込むことも可能。/usr ディレクトリは 30% 程度に圧縮されており,CD-R1枚に最大で 2 GB 程度のシステムが収録されていることになる。

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使い方  入門者向け boot 解説ビデオ

1.起動・ログイン

 Windows が動作しているパソコンなら大抵利用できる。まずパソコンの BIOS 設定画面にて,ブートデバイスとして CD ドライブを選択する。設定画面の出し方はパソコンによって異なるが,起動直後に < Delete > キーを押すなど。 設定後,SU-FreeSBIE CD-R をドライブにセットし起動する。オリジナルの boot splash screen が表示されるので,これが消えるまでまつ。 ログインプロンプトが現れると root でログインできる。パスワードは無し。アカウントは root のみ。

グラフィカルログイン対応版では,ユーザ名:root,パスワード:root でログインしてください。

2.ネットワークの設定

 起動時にビデオカード,サウンドカード,ネットワークカード,ストレージデバイスなど,周辺機器が検出され,自動設定される。 パソコンが接続されているネットワークに DHCP サーバがあれば,IPアドレス等を自動的に取得する。また自動的にタイムサーバにアクセスし,時計合わせを行う。
ネットワークに接続されていなくても問題は無いが,手動でネットワークの設定を行う場合は Q & A 参照のこと。

3.X-Window の起動

コマンドプロンプトから

	SU-FreeSBIE# startx

と入力すると Xorg が起動する。デスクトップ環境は XFce4 である。
・画面下のパネル上のアイコンをクリックすることでアプリケーションを起動できる。
日本語入力モードは SHIFT + SPACE キーで ON / OFF できる。
漢字変換は SPACE キーで。(各アプリケーションで共通)
・日本語コードは EUC である。
・和英/英和辞書 Stardict2 が収録されている。

4.プログラミング

 プログラミングは,汎用エディタ gEdit でソースファイルを書き,保存後(EUCコード),ターミナルからコマンドを入力してコンパイルする。 収録されているコンパイラのコマンドと,対応するソースファイルの拡張子は以下のとおり。
言語コンパイラコマンドソースファイル拡張子
C 言語cc.c
C++c++ または cpp.cxx または .cpp
FORTRANf77.f
Javajavac.java
COBOLcobc.cob
例えば 以下のようにコンパイルし,実行する。

	SU-FreeSBIE# cc test.c -o test ( test.c をコンパイルして,test という名の実行ファイルを作る。)
	SU-FreeSBIE# ./test (test を実行する。)

・その他,perl,python,tcl/tk などのプログラム言語が収録されている。
・GUIインターフェース作成ツールとして glade2 が収録されている。
・WEBブラウザには Java プラグインが組み込まれており,作成した JavaApplet を実行できる。
・TEX を利用するには,やはり gEdit でソースファイル(****.tex)を書き,platex でコンパイルする。
出来上がった dvi ファイルは dvipdf で pdf ファイルに変換し,gv で閲覧できる。(TEX 収録版のみ)

5.オンラインヘルプ

 UNIX コマンドのオンラインヘルプを利用するには,ターミナルのコマンドプロンプトから man コマンド(日本語化されている)を実行する。
例えば sl コマンド(ちょっと小粋なジョークソフト)について知りたいときは,

	SU-FreeSBIE# man  sl

UNIX のコマンドオプションについて知るには良いサンプルである。

6.X 端末としての利用

 SU-FreeSBIE がネットワークに接続されていれば,ネットワーク上の他の UNIX ホストの X アプリを利用できる。
例えば,nexthost というコンピュータに user-1というアカウントを持っているとする。 ターミナルから

	SU-FreeSBIE# ssh -X user-1@nexthost (オプションの X は大文字)

と入力するとパスワードを聞かれるので,これも入力すると nexthost にログインすることができ, nexthost のログインプロンプトが表示される。ここで X アプリケーションのコマンドを入力すると, nexthost 上で実行されるアプリケーションが画面に表示され,SU-FreeSBIE から利用できるようになる。

7.USBメモリの利用

 起動時にハードディスクなどのストレージデバイスが自動的に検出され,マウントされる。 USBメモリをパソコンに挿した状態でSU-FreeSBIEを起動すると,自動的に /mnt/dos.? (?には数字が入る。DOS フォーマットの場合)など にマウントされる。 これを確認するにはコマンドプロンプトから

	SU-FreeSBIE# df

と入力すると /dev/da0s1 が /mnt/dos.? (?には数字が入る。)にマウントされている様子が確認できる。
例えば下のような感じ。 /dev/md0 〜 /dev/md5 がメモリファイルシステムで,/dev/ad0s1a 〜 /dev/ad0s1f は既設の HDD で,もともと FreeBSD をインストールしていたので /mnt/ufs.1 〜 /mnt/ufs.4 にufs (UNIX File System)としてマウントされている。
もし既設 HDD が Windows であれば,/mnt/ntfs.? あるいは /mnt/dos.? (? には数字がはいる),また Linux であれば /mnt/ext2fs.? にマウントされる。
最後の行に /dev/da0s1 の USB メモリが /mnt/dos.1 に DOS ファイルシステムとして マウントされていることがわかる。これらの HDD および USB メモリ領域に対してデータの読み書きが可能である。

Filesystem            1K-blocks    Used    Avail Capacity  Mounted on
/dev/iso9660/FreeSBIE    668190  668190        0   100%    /
devfs                         1       1        0   100%    /dev
/dev/md0.uzip           1929250 1662046   112864    94%    /usr
/dev/md1                  19566    1574    16428     9%    /etc
/dev/md2                  39406   33344     2910    92%    /usr/local/etc
/dev/md3                  19566    8598     9404    48%    /root
/dev/md4                  31470     188    28766     1%    /var
/dev/md5                  19566      18    17984     0%    /tmp
/dev/ad0s1a              507630   46812   420208    10%    /mnt/ufs.1
/dev/ad0s1d             1985870   24168  1802834     1%    /mnt/ufs.2
/dev/ad0s1e              507630    1542   465478     0%    /mnt/ufs.3
/dev/ad0s1f           108584342 7612550 92285046     8%    /mnt/ufs.4
/dev/da0s1               249600   97664   151936    39%    /mnt/dos.1

 SU-FreeSBIE起動後にUSBメモリをパソコンに挿した場合は手動でマウントする必要がある。USBメモリは da0 として認識されるので,コマンドプロンプトから

	SU-FreeSBIE# mount -t msdos /dev/da0s1 /mnt/dos.?

と入力して /mnt/dos.? (? には数字が入る)ディレクトリに手動でマウントする。これで読み書き可能となる。USBメモリを抜くときは

	SU-FreeSBIE# umount /mnt/dos.?

とする。(? には数字が入る)

8.シャットダウン

  パネルの Exit ボタンをクリックし,「シャットダウン」を選択する。あるいは「ログアウト」を選択するか,CTL+ALT+BS キーを同時に押して Xorg を終了するとコマンドプロンプトに戻り, コマンドプロンプトから

	SU-FreeSBIE# shutdown -p now

と入力するとシャットダウンして電源を切ることができる。完全に電源が切れる直前に CD-R を取り出すのはちょっとコツが必要。

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USB フラッシュメモリ(または USB HDD)から起動する

以下に示す方法で USB フラッシュメモリに SU-FreeSBIE をインストールすることができる。CD よりもかさばらず,ドライブのアクセス音が無いのも良い。ただし,アクセススピードの遅いメモリでは CD と同程度の体感速度である。高速タイプのものはかなり快適に使用できる。
なお,USB メモリは USB ハードディスクとして認識される。つまり,ブート可能な外付け USB HDD にも同様の手順でインストールできる。非常に快適である。
パソコンの BIOS 設定で,1st boot Device に USB HDD を選択すること。
(注:この方法ではファイルシステムは CD-R の場合と同様に Read-only となり,書き込んでも保存することができない。 読み書き保存可能とするには若干の修正が必要。
Q & A を参照のこと。)

1.インストーラを使用する

一連の手順を,flash-inst.sh という名前のスクリプトにした。以下,使い方。
SU-FreeSBIE を起動し,root でログインする。(X-Window は起動しなくて良い。)
インターネットに接続し,flash-inst.sh をダウンロードして /root ディレクトリに置く。(タイムスタンプ 20070326 以降の版では,最初から、 root ディレクトリに配置してあるのでダウンロードする必要はない。
USB メモリを挿し,da0 で認識されていることを確認する。(状況によっては da1 など。)スクリプトの実行。

	SU-FreeSBIE# /root/flash-inst.sh

ここで

	Device where your CF card is attached [/dev/da0]:

と聞かれるので,これで良ければそのまま ENTER を押し,da1 などの場合は /dev/da1 と入力して ENTER を押す。メモリのアクセススピードによるが,20分から1時間程度かかる。

2.手入力で書き込む

 タイムスタンプ 20070326 より前のバージョンにはインストーラが含まれていないが,手動で書き込むことができる。
詳細は Q & A 参照。

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ダウンロード

SU-FreeSBIE-2.0 iso イメージ(インテル & 互換 CPU 用),CD-R または DVD-R に焼いてご利用ください。
   
電子回路設計 gEDA / 数値計算 Octave 収録版 (USB フラッシュメモリへのインストーラ付き)
SU-FreeSBIE-geda-octave-20070530-i586.iso(684 MB)
 
数値計算ソフト Scilab / Octave 収録版( USB フラッシュメモリへのインストーラ付き)
SU-FreeSBIE-scilab-octave--20070529-i586.iso(698 MB)
 
【おすすめ!】数式処理 Maxima / 数値計算 Scilab 収録版( USB フラッシュメモリへのインストーラ付き)
SU-FreeSBIE-maxima-scilab-20070530-i586.iso(668 MB)
 
組版ソフト TEX / Maxima / Scilab / Octave / gEDA 収録版( USB フラッシュメモリへのインストーラ付き)
SU-FreeSBIE-DVD-20070618-i586.iso(973 MB)→ DVD-R
USBメモリ(1GB)での使用をおすすめします。デスクトップ環境は gnome2-lite,OpenOffice.org は ver. 2.0.4 です。
グラフィカルログイン(ユーザ名:root,パスワード:rootでログインしてください。)
CD-R の焼き方(FreeBSD の場合)
CDドライブ が /dev/acd0,イメージファイルが /tmp/SU-FreeSBIE.iso にあるとすると,
% burncd -f /dev/acd0 data /tmp/SU-FreeSBIE.iso fixate
 
CD-R / DVD-R の焼き方(MacOSX の場合)
「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「ディスクユーティリティ」を起動し,iso イメージファイルを指定して「ディスクを作成」ボタンをクリックする。
 
CD-R / DVD-R の焼き方(Windows の場合)
CD / DVD ライティングソフトをインストールして使用します。フリーウエアでは ディスクメディエータ呉葉 など。他にも色々あり。
 
オリジナル壁紙

人工芝グラウンド
1024 x 768 (465 kB)

淀川のほとり
1024 x 768 (437 kB)

Boot Splash Screen
1024 x 768 (788 kB)

Boot Splash Screen
640 x 480 (376 kB)
 VMware Player 専用コンフィギュレーションファイル & iso イメージファイル 
 
SU-FreeSBIE-VM-20080306.vmx(2kB) 使い方はこちら
SU-FreeSBIE-VM-20080306.iso (959.4 MB)
install-guid.pdf(473 kB)
Xmaxima /SU-FreeSBIE / 仮想マシン
USBフラッシュメモリへのインストーラ(2007.06.11 バグ修正版)
flash-inst.sh(タイムスタンプ 20070326 以降のバージョンには標準で /root/flash-inst.sh として収録。)
flash-inst-rw.sh(USB メモリにインストールし,ファイルシステムを読み書き保存可能状態とするスクリプト)
各種設定ファイルなど(基本的に ipa フォントを使用)
/boot/ loader.conf
/etc/ rc.conf
/etc/ csh.cshrc
/etc/ xprofile(gdm 使用時)
/etc/X11/ xorg.conf
/usr/X11R6/lib/X11/xinit/ xinitrc
/usr/X11R6/lib/X11/xinit/ .Xmodmap
/usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType/ fonts.dir
/usr/X11R6/lib/X11/ja_JP.eucJP/app-defaults/Tgif
/usr/local/lib/Ngraph/ Ngraph.ini
/usr/local/lib/Ngraph/ja/ Ngraph
/usr/local/bin/ xmaxima
/usr/local/share/maxima/5.10.0/xmaxima/ intro.html
/usr/local/share/canna/dic/canna/ dics.dir
~/ .canna
~/ .cshrc
~/ .xinitrc
~/ .Xmodmap
 

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関連リンク

収録されているアプリケーションに関する情報は下記より。
【各版共通】
FreeBSD ハンドブック:FreeBSD の使い方など。
FREESBiE:FreeSBIE公式サイト。 FreeSBIE-2.0.1-RELEASE のダウンロードなど。
XFce 4.2.0 ドキュメント:XFce4 デスクトップ環境ユーザーガイド日本語版
openoffice 日本ユーザ会:OpenOffice.org (ワープロ,表計算,プレゼン)マニュアルなど。
Ngraph Web Site:Ngraph (グラフ作成)ダウンロード,マニュアルなど。
gnuplot / memo:GNUplot (グラフ作成)ダウンロード,マニュアルなど。
Happy gimping!: Gimp (画像エディタ)情報サイト。
Dia-GNOME live!:Dia (ダイヤグラムエディタ)オフィシャルサイト
Tgif入門 第0.03版:Tgif (図面エディタ)マニュアル(琉球大学)。
gEditの使い方:gEdit (汎用エディタ)マニュアル(計算材料学センター)
Cプログラミング入門:C 言語によるプログラミング
C++プログラミング入門:C++ によるプログラミング
Java プログラミングについて:簡単な Java プログラミング
Perl 講座:Perl によるプログラミング
Glade 入門 by プリマ:Glade(GTK+2 / GNOME インターフェースビルダ)関連情報
Glade で簡単Xプログラミング:Glade 関連情報
Guide / g77:f77,f2c,ftn77 などFORTRANプログラミング関連情報
Fortran resQ:初心者のための Fortran 入門
Open COBOL マニュアル:Open COBOL マニュアル
COBOL85 入門:Open COBOL を使った COBOL 入門
ひよこ組:さるでもわかる COBOL 入門
Tcl / Tk Primer:簡単に GUI プログラムが作成できるスクリプト言語 Tcl / Tk 入門
Python 入門:プログラム言語としてもスクリプト言語としても使える Python の解説
StarDict(辞書閲覧ソフト)の使い方:StarDict (和英・英和辞書)関連情報
WINGの歩き方:通信囲碁対局サーバ利用法。cgoban をクライアントとして使えます。
IPAフォントのダウンロード&インストール:Windows,Mac,UNIXで利用できます。
 
【 gEDA 収録版】
電子回路設計支援ソフト - gEDA:gEDA 関連情報
電子回路シミュレーション - ngspice(gEDA その2):NgSpice 関連情報
プリント配線基板設計ソフト - pcb (gEDA その3):pcb 関連情報
gEDA Japanese Homepage:gEDA 日本語ホームページ
 
【 Scilab 収録版】
Scilab 入門記:数値計算ソフト Scilab(Matlab クローン)関連情報
Scilab 入門:数値計算ソフト Scilab の解説・マニュアル(広島大学)
Scilab とは: 数値計算ソフト Scilab の使い方 
Scicos で遊ぼう:Scilab 付属の制御系 GUI シミュレーションツール Scicos の使い方
【 Octave 収録版】
Octave:数値計算ソフト Octave (Matlab クローン)関連情報(東京電機大学)
Octave:数値計算ソフト Octave の使い方(福井大学)
Octave 教材:Octave による動的シミュレーション入門他(島根大学)
 
【 Maxima 収録版】
Maxima:数式処理ソフト Maxima 関連情報
Maxima 簡易マニュアル:Maxima の解説・マニュアル
数式処理システム Maxima:Maxima の入門的解説(愛知教育大学)
 
【 TEX 収録版】
TEX Wiki:組版ソフトウエア TEX 関連情報(三重大学)

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更新履歴

     ※ 各更新は更新日以降のタイムスタンプを持つ版において反映されています。
2008.03.01 VMware Player 専用のコンフィギュレーションファイルと iso イメージを公開。
2007.08.27 VMware Player 用の設定ファイル(β版)を公開。
2007.06.12 各種設定ファイルを公開
2007.06.11 SU-FreeSBIE-DVD 公開
      (グラフィカルログイン,gnome2-lite,OpenOffice.org-2.0.4,epiphany-2.16.1_1)
2007.06.11 USBメモリへのインストーラ flash-inst.sh にバグ発見。修正。
2007.05.28 open-cobol-0.32_2 収録
2007.05.23 Xmaxima のバッファウインドウを日本語化&入門者向けにカスタマイズ
2007.05.21 キーボードによってはアンダースコアが入力できなかった不具合を修正
2007.05.18 XFce4 および Ngraph の日本語ヘルプを添付
2007.03.27 組版ソフト TEX 収録版公開。
2007.03.26 USB フラッシュメモリへのインストール方法およびインストールスクリプトを公開。
2007.03.17 数式処理ソフト Maxima 収録版公開。
2007.03.14 数値計算ソフト Scilab / Octave 収録版 公開。
2007.03.14 cannadic-0.95c → alt-cannadic-070228 (変換効率アップ)
2007.03.09 XFce4 から電源を落とせない不具合,man の文字化けの不具合を修正。
2007.03.08 英和・和英辞書 StarDict 収録。FORTRAN 関連 f77, f2c 収録。
2007.03.07 GTK+ / GNOME 向け GUIビルダー glade-2 を収録。
2007.03.05 電子回路設計自動化ツール gEDA 収録版 公開。
      (geda-projectmanager に四宮氏によるパッチをあてる )
2007.03.05 ja-kterm → gnome-terminal に変更。(ちょっと重くなった。)
2007.02.25 スクリーンロックの不具合を修正。デスクトップ背景を「摂南人工芝グラウンド」に。
2007.02.24 kinput2 から scim-canna に完全移行完了。(この辺でようやく一段落か。)
2007.02.23 gEdit の日本語入力時の不具合を修正。(kinput2 と scim の併用。)
2007.02.23 xorg.conf.orig に Option "Emulate3Buttons" を追加。(2ボタンマウスも利用可能に。)
2007.02.22 gnuplot371+-1.2.0_2 を gnuplot-4.0.0_5 に変更。(3Dグラフのマウスドラッグ。)
2007.02.21 PS/2 マウスが使えない不具合を修正
2007.02.20 SU-FreeSBIE-2.0 リリース。

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Q & A

Qどのようなハードウエアで動作しますか?
Qどのようなアプリケーションが収録されていますか?
Q手動でネットワークの設定を行う場合はどのようにすれば良いですか?
Q手動で USB メモリにシステムをインストールするにはどうすれば良いですか?
Qマニュアルのとおりに USB メモリにインストールしたところ,システムが read-only でマウントされていて,空き領域への書き込みができません。 USBメモリを有効に利用したいのですが。
QHDD にインストールしたいのですが。
QUSB HDD の一部を使用したいのですが。
QVMware Player で使用できますか?
QMac で起動できますか?


Q:どのようなパードウエアで動作しますか?
 
CPU:Intel Pentium 以降およびその互換CPU(いわゆる i586以降)。SMP には非対応。Core 2 Duo でも動作するが 32bit モードのみ。
HDD:IDE(Serial ATA 含む)。SCSI には非対応。
メモリ:/etc と /root ディレクトリを mfs (メモリファイルシステム)に展開するのに 102MBを消費する設定なので,swap が使えない場合は 恐らく 256MBくらい必要。動作する最低容量は確認していません。もしわかりましたらご一報ください。
キーボード,マウス:PS/2、USBどちらもOKです。

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Q:どのようなアプリケーションが収録されていますか?
 
A:ベースシステムは本家と同じ FreeBSD-6.2-RELEASE で,主な収録アプリケーションは以下のとおり。

xorg-6.9.0,xfce4-4.2.3_2
ja-Canna-3.7p3,alt-cannadic-070228,ja-scim-canna-1.0.0_2,ja-man-1.1j_5,ja-stardict2-dict-ja-2.4.2_4,
ja-nkf-2.0.7,1,ja-qkc-1.0,ja-kterm-6.2.0_8,ja-elvis-1.8.4.1,gnome-terminal-2.16.1_1
ja-openoffice.org-1.1.5-2, gedit-2.16.1,ja-tgif-4.1.44, gimp-2.2.13_2,1,dia-0.95,1,
gnuplot-4.0.0_5,ngraph-6.3.30_2, gv-3.6.1,ja-ghostscript-gnu-jpnfont-7.07_3
galeon-2.0.1_1, firefox-1.5.0.8,1, mozilla-1.7.13_1,2,flashplugin-mozilla-0.4.13
gcc-3.4.6,gmake-3.81_1,perl-5.8.8,jdk-1.5.0p3_3, glade2-2.13_2,1,f77(gcc-3.4.6)
open-cobol-0.32_2,tcl-8.4 / tk-8.4,python-2.2.2,
cgoban-1.9.14_1+gnugo-3.6,xshogi-1.3+gnushogi-1.0,xboard-4.2.7+gnuchess-5.07
 
 (以下は電子回路設計自動化ツール gEDA 収録版にて追加されたもの)
geda-20061020(含 gschem,netlist,projectmanager,symcheck,gattrib,他)
ngspice_rework-17_1,gwave-20051222,pcb-20060822,gerbv-1.0.2
 
 (以下は数値計算ソフトウエア Scilab / Octave 収録版にて追加されたもの)
scilab-4.0,scilab-toolbox-swt-0.1.0.r3,octave-2.1.73_1,octave-forge-2006.03.17_1,
blas-1.0,lapack-3.0_1,fftw-2.1.5_3,fftw-float-2.1.5,
 
 (以下は数式処理ソフトウエア Maxima 収録版にて追加されたもの)
Maxima-5.10.0
 
 (以下は組版用ソフトウエア TEX 収録版にて追加されたもの)
ja-teTeX-1.5,ja-dvipdfm-0.13.2c_1,ja-dvipsk-tetex-5.95b_7,ja-mendexk-2.6c,
ja-ptex-tetex-3.1.9_4,ja-texfamily-tetex-1.2_2,
※ 各ソフトウエアの詳細については
関連リンク を参照のこと。

 

 
Q:手動でネットワークの設定を行う場合はどのようにすれば良いですか?
 
A: 例えば, IPアドレス: 192.168.1.20
デフォルトゲートウェイ(デフォルトルータ):192.168.1.254
ネームサーバ :192.168.1.1 とする。

	SU-FreeSBIE# ifconfig

と入力すると,gif0,en0,em0,vr0,wi0,ural0 等々(機種によって異なる)のネットワークデバイスドライバが表示される。 例えば 次のように表示されたとする。

fwe0: flags=108802 mtu 1500
        options=8
        ether 02:40:63:05:22:4d
        ch 1 dma -1
vr0: flags=8843 mtu 1500
        inet6 fe80::240:63ff:fedf:2fc5%vr0 prefixlen 64 scopeid 0x2 
        inet 0.0.0.0 netmask 0xffffff00 broadcast 0.0.0.0
        ether 00:40:63:df:2f:c5
        media: Ethernet autoselect (100baseTX )
        status: active
plip0: flags=108810 mtu 1500
lo0: flags=8049 mtu 16384
        inet6 ::1 prefixlen 128 
        inet6 fe80::1%lo0 prefixlen 64 scopeid 0x4 
        inet 127.0.0.1 netmask 0xff000000 

この場合,一番上の fwe0 はファイヤーワイヤーポート,下から2番目の plip0 はプリンタポートで,一番下の lo0 は自分へのループバックである。 この3つはこれらのポートを持つパソコンなら,どのパソコンでも共通に表示される。今回の場合は2番目の vr0 が 100baseTXのイーサネットカードに 対応していることがわかる。この vr0 に対して設定を行う。

	SU-FreeSBIE# ifconfig vr0 192.168.1.20    
	
	SU-FreeSBIE# route add default 192.168.1.254 

ネームサーバの設定はエディタで /etc/resolv.conf を開き,

	nameserver 192.168.1.1  

と記述して保存すれば良い。これらの設定は再起動すると消えてしまうことに注意。この後,

	SU-FreeSBIE# ifconfig vr0

とコマンドを入力すると,

vr0: flags=8843 mtu 1500
        inet6 fe80::240:63ff:fedf:2fc5%vr0 prefixlen 64 scopeid 0x2 
        inet 192.168.1.20 netmask 0xffffff00 broadcast 192.168.1.255
        ether 00:40:63:df:2f:c5
        media: Ethernet autoselect (100baseTX )
        status: active

と表示され,設定内容を確認することができる。
参考までに実働実績のあるいくつかの無線LANアダプタとそのデバイスドライバを表に示す。

ドライバ無線LANアダプタ
wi0WLI-PCM-L11GP (BUFFALO),GW-NS11H (PLANEX)
ural0WLI-U2-KG54(BUFFALO,USB2.0 無線LANアダプタ)

無線LANの場合は ESSID や WEPKEY を必要に応じて設定する。(アクセスポイントによる)

	SU-FreeSBIE# ifconfig wi0 ESSID
	SU-FreeSBIE# ifconfig wi0 wepkey WEPKEY(16進数)
	SU-FreeSBIE# ifconfig wi0 wep

もちろん ESSIDWEPKEY の部分は実際に設定されているものに置き換える。

 

 
Q:手動で USB メモリにシステムをインストールするにはどうすれば良いですか?
 
A: タイムスタンプ 20070326 より前のバージョンにはインストーラが含まれていないが,手動で書き込むことができる。
SU-FreeSBIE を CD-R または DVD-R から起動し,root でログインする。X-Window は立ち上げなくて良い。 CD-R / DVD-R の内容が入るだけの容量の USB メモリを用意し(今のところ 1 GB あれば十分),パソコンにセットする。 /etc/da0 として認識されたとする。 (場合によっては da1 とか da2 になることがある。その場合は以下の da0 を da1 等に読み替えること。)

USB メモリを初期化する。(データはすべて消去されるので注意。)

	SU-FreeSBIE# dd if=/dev/zero of=/dev/da0 bs=512 count=32(念のため MBR を消去する)
	SU-FreeSBIE# fdisk -v -BI /dev/da0 (すべての領域を FreeBSD で確保し、MBR を書き込む)
	SU-FreeSBIE# bsdlabel -v -B da0s1  (ブートコードを書き込む)
	Su-FreeSBIE# newfs -b 4096 -f 512 -i 8192 -L FreeSBIE -O1 -U /dev/da0s1a (ファイルシステムの作成)

USB メモリをマウントする。

	SU-FreeSBIE# mount -t ufs /dev/da0s1a /mnt/ufs.8

ディレクトリの作成

	SU-FreeSBIE# mkdir /mnt/ufs.8/tmp /mnt/ufs.8/usr
	SU-ReeeSBIE# mkdir -p /mnt/ufs.8/mnt/dos.1 /mnt/ufs.8/mnt/dos.2 /mnt/ufs.8/mnt/dos.3 /mnt/ufs.8/mnt/dos.4
	SU-ReeeSBIE# mkdir -p /mnt/ufs.8/mnt/dos.ext.1 /mnt/ufs.8/mnt/dos.ext.2 /mnt/ufs.8/mnt/dos.ext.3 /mnt/ufs.8/mnt/dos.ext.4
	SU-ReeeSBIE# mkdir -p /mnt/ufs.8/mnt/ntfs.1 /mnt/ufs.8/mnt/ntfs.2 /mnt/ufs.8/mnt/ntfs.3 /mnt/ufs.8/mnt/ntfs.4
	SU-ReeeSBIE# mkdir -p /mnt/ufs.8/mnt/ntfs.ext.1 /mnt/ufs.8/mnt/ntfs.ext.2 /mnt/ufs.8/mnt/ntfs.ext.3 /mnt/ufs.8/mnt/ntfs.ext.4
	SU-ReeeSBIE# mkdir -p /mnt/ufs.8/mnt/ext2fs.1 /mnt/ufs.8/mnt/ext2fs.2 /mnt/ufs.8/mnt/ext2fs.3 /mnt/ufs.8/mnt/ext2fs.4
	SU-ReeeSBIE# mkdir -p /mnt/ufs.8/mnt/ufs.1 /mnt/ufs.8/mnt/ufs.2 /mnt/ufs.8/mnt/ufs.3 /mnt/ufs.8/mnt/ufs.4

起動に用いたディスクの内容をこつこつと USB メモリに書き込む。(もっとスマートな方法があると思う。)

	SU-FreeSBIE# cp -fp /* /mnt/ufs.8/(R オプションはつけない。)
	SU-FreeSBIE# cp -fpR /bin /mnt/ufs.8/
	SU-FreeSBIE# cp -fpR /boot /mnt/ufs.8/
	SU-FreeSBIE# cp -fpR /dev /mnt/ufs.8/
	SU-FreeSBIE# cp -fpR /dist /mnt/ufs.8/
	SU-FreeSBIE# cp -fpR /etc /mnt/ufs.8/
	SU-FreeSBIE# cp -fpR /lib /mnt/ufs.8/
	SU-FreeSBIE# cp -fpR /libexec /mnt/ufs.8/
	SU-FreeSBIE# cp -fpR /media /mnt/ufs.8/
	SU-FreeSBIE# cp -fpR /proc /mnt/ufs.8/
	SU-FreeSBIE# cp -fpR /rescue /mnt/ufs.8/
	SU-FreeSBIE# cp -fpR /root /mnt/ufs.8/
	SU-FreeSBIE# cp -fpR /rr_moved /mnt/ufs.8/
	SU-FreeSBIE# cp -fpR /sbin /mnt/ufs.8/
	SU-FreeSBIE# cp -fpR /uzip /mnt/ufs.8/
	SU-FreeSBIE# cp -fpR /var /mnt/ufs.8/

CD 版では /dev/iso9660/FreeSBIE をルートパーティションにマウントしているが,これを /dev/ufs/FreeSBIE をマウントするように /etc/fstab を作成する。

	SU-FreeSBIE# echo "/dev/ufs/FreeSBIE / ufs ro 1 1 " > /mnt/ufs.8/etc/fstab
	SU-FreeSBIE# umount /mnt/ufs.8

書き込み完了。ブータブル USB メモリのできあがり。


 
Q:マニュアルのとおりに USB メモリにインストールしたところ,システムが read-only でマウントされていて,空き領域への書き込みができません。 USBメモリを有効に利用したいのですが。
 
A:デフォルトの設定では CD-R と同様の状態になっており,書き込めるようにするには若干の修正が必要です。 SU-FreeSBIE の CD-R または DVD-R で起動し,root でログインしてください。SU-FreeSBIE インストール済みの USB メモリをパソコンに挿し,マウントします。

	SU-FreeSBIE# mount -t ufs /dev/da0s1a /mnt/ufs.8

次にエディタで /mnt/ufs.8/etc/fstab を開き、

	/dev/ufs/FreeSBIE / ufs ro 1 1 (read-only : 読み込み専用でマウント)

の部分を

	/dev/ufs/FreeSBIE / ufs rw 1 1 (read-write : 読み書き可能でマウント)

と書き直します。( ow にしただけ。)次にメモリファイルシステム関連の起動スクリプトを削除して完成です。

	SU-FreeSBIE# rm /mnt/ufs.8/etc/rc.d/etcmfs
	SU-FreeSBIE# rm /mnt/ufs.8/etc/rc.d/rootmfs

これで変更した設定もそのまま保存されるようになり,また,USB メモリの未使用領域をデータ保存用に使えるようになります。
空き領域が十分あれば,さらに他のアプリケーションを追加することも可能です。

(注:flash-inst-rw.sh スクリプトを用いてインストールした場合は,上記の修正作業は不要です。)

 

 
Q:HDD にインストールしたいのですが。
 
A-1:ブート可能な外付け USB ハードディスクであれば,USB フラッシュメモリと同様にインストールできます。非常に快適です。システムを書き込み可能にするため flash-inst-rw.sh を使ってください。マイクロドライブと USB 接続タイプのカードリーダの組み合わせでもうまくゆくかもしれません。 
 
A-2:FreeBSD を本格的に使いたい場合,SU-FreeSBIE を FreeBSD インストールディスクとして使うことができます
 
SU-FreeSBIE 起動後,root でログインし,コマンド「sysinstall」を 実行してネットワークインストールを行います。詳しくは FreeBSD 関連の書籍(例えば「FreeBSD 徹底入門」など)を参考にしてください。 インストール後に,SU-FreeSBIE の /etc ディレクトリから色々な設定ファイルをコピーすれば良いです。 なお,この「sysinstall」は,色々なシステム設定やシステム管理に使えるユーティリティです。
 
A-3:FreeBSD 入門者の方が単に SU-FreeSBIE の内容を内蔵型 HDD に移したい場合,例えば以下のようにするのが一番簡単なのではないかと思います。
以下,動作未確認記事。もしうまくいきましたら,ぜひご一報ください。
FreeBSD 用に HDD を1台用意してください。パソコンに取り付け,あらかじめ Windows などでフォーマットしておきます。(フォーマット形式は何でも良い。) これ以外の HDD(内容を消してはいけない HDD,Windows 起動 HDD など)は念のため取り外しておきます。 SU-FreeSBIE を起動し,root でログインしてコマンド「df」を実行すると HDD が自動でマウントされている 様子がわかります。例えば

	/dev/ad0s1a              507630   46812   420208    10%    /mnt/ntfs.1

のように表示されたとすると ntfs フォーマットされた HDD が ad0 として認識されていることになります。ここで一度マウントを解除します。

	SU-FreeSBIE# umount /mnt/ntfs.1

そして「 USB メモリからの起動」を参考にして flash-inst-rw.sh を実行します。

	SU-FreeSBIE# /root/flash-inst-rw.sh

ここで

	Device where your CF card is attached [/dev/da0]:

と聞かれるので,先に確認した HDD のデバイスドライバを入力します。(この例では /dev/ad0 と入力して ENTER を押す。)
しばらく待って「Completed.」と画面に表示されるとインストール完了ですが,この方法では swap ファイルが作られませんので,ご留意ください。
この後,Windows の起動 HDD を再び取り付け,Windows のブートセレクタで Windows と FreeBSD を切り替えるようにすると便利かもしれません。(デュアルブート)

 

 
Q:USB HDD の一部を SU-FreeSBIE に使用したいのですが。
 
A:例えば,40GB の 外付け USB HDD を入手したとします。 SU-FreeSBIE に 10GB 割当て,残りの 30GB を Windows や FreeSBIE で共通に使えるデータ領域としたい時は 以下のようにします。
(1)まず, Windows 上で USB HDD を上記の二つのパーティションに分割して,それぞれ dos 形式(FAT32)でフォーマットします。 このとき,SU-FreeSBIE の領域を先頭に割当て,ブート可能にセッティングします。 なお,これらの作業は FreeSBIE 上で sysinstall というユーティリティを使って行っても良いです。
(2)SU-FreeSBIE を起動してから USB HDD を接続します。 gedit で /root/flash-inst-rw.sh を開き,下記の部分を削除してセーブします。
 

(28行目)	echo "dd if=/dev/zero of=${DEVICE} bs=512 count=32"
(29行目)	dd if=/dev/zero of=${DEVICE} bs=512 count=32
(30行目)	echo "fdisk -v -BI ${DEVICE}"
(31行目)	fdisk -v -BI ${DEVICE} 

 
次にターミナルから修正したインストールスクリプトを実行します。

	SU-FreeSBIE# /root/flash-inst-rw.sh

 
これで /dev/da0s1(10GB)に SU-FreeSBIE がインストールされ,/dev/da0s2(30GB)が dos フォーマットのデータ領域として確保されました。Windows からはデータ領域に読み書き可能ですが, SU-FreeSBIE 領域は見えません。また SU-FreeSBIE を起動すると,データ領域が自動的に /mnt/dos.2 などに自動マウントされ,この領域に対して読み書き可能です。従って,データ領域を使って Windows と SU-FreeSBIE との間でデータのやり取りができます。

 

 
Q:VMware Player で使用できますか?
 
A:できます。VMware Player(フリーの仮想マシン起動ソフト)については他のページを参考にインストールしてください。
SU-FreeSBIEの iso イメージファイルと,仮想マシン設定ファイル SU-FreeSBIE.vmx をダウンロードし,同じフォルダに置きます。iso イメージファイルの名前を SU-FreeSBIE.iso に 変更するか,あるいは vmx ファイルをエディタで開き,起動する iso ファイル名を SU-FreeSBIE.iso からダウンロードした iso ファイルの名前に書き換えてください。いずれにしましても,これらのファイル名を一致させておく必要があります。
SU-FreeSBIE.vmx をダブルクリックすると起動します。
 

 
Q:Mac で起動できますか?
 
A:Core Duo などの Intel CPU を搭載した最近の Mac (いわゆる Intel Mac)なら起動できます。
CD/DVD を入れて,キーボードの「c」を押しながら再起動してください。問題なく立ち上がるはずです。(旧型 Mac mini で検証済)
別解として,VMware fusion あるいは Parallels Desktop といった仮想マシン環境をインストールして,リアル CD /DVD,あるいはデスクトップ等に保存した CD/DVD の iso イメージから起動することも可能です。
なお,Mac OSX ではもともとバックで FreeBSD が動いていますので,OSX上で X11 アプリケーションを動作させることができます。

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