「運動量保存の法則」 例題3

2006.2.1 解説:教育センター 平田 慈
出題:中村陽一
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例題3

なめらかな水平面上で,図のように質量 5〔kg〕の物体 A が 12〔m/s〕の速度で右方に進み,静止している質量 6.0〔kg〕の 物体 B に衝突した。衝突後,物体 A は進行方向から 60 ° ずれ,物体 B は物体 A の最初の進行方向から 30 & deg の方向に進んだ。
(1)物体 A,B の衝突後の速さはそれぞれいくらか。
(2)物体 A が物体 B から受けた力積の大きさはいくらか。


解答・解説

進行方向に x 軸,それに垂直な方向に y 軸をとる。それぞれの方向について運動量保存の法則が成り立つ。

(1)の解答例

衝突前の運動量は A の持つ運動量だけだから 5 × 12 = 60〔kg・m/s〕
衝突後の A,B の速度をそれぞれ と すると,衝突前の A の進行方向(x 方向)と,それに垂直な方向(y 方向)のそれぞれについて運動量保存則がなりたつ。
x 方向:
y 方向:
これを解いて, = 6.0〔m/s〕, = 8.66〔m/s〕

答  = 6.0〔m/s〕, = 8.66〔m/s〕

(2)の解答例

右に示す図から明らかなように,
〔N・s〕
答 52〔N・s〕


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